バッテリー用語

サルフェーション

鉛蓄電池は、放電時に電極板の周りに絶縁物質(硫酸塩)を生成します(サルフェーション)。これは鉛蓄電池の化学反応上、必ず生成される非伝導性の結晶です。生成されたばかりのサルフェーションはとても柔らかい物質で、速やかに鉛蓄電池を充電することでサルフェーションは電解液に溶け込みます。しかし、鉛蓄電池を長期間放置したり(自然放電状態)、長期間充電と放電を繰り返すうちに、サルフェーションが硬質化し、電解液に戻らなくなっていきます。つまり電気を取り出すための電極板の周囲が絶縁物質(硫酸塩)で覆われてしまうため、内部抵抗が大きくなり、充放電がしにくくなるので、バッテリーパワーが低下したり容量が少なくなっていきます。バッテリー劣化の原因は約80%がサルフェーション、約20%が物理的な劣化と言われています。
鉛蓄電池(バッテリー)の良否は主に比重値、内部抵抗値によって判断されています。
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